読点の神様なのです、

  • Day:2005.06.12 19:22
  • Cat:読む
すげえなあ、この人、と思わずにいられないのが金井美恵子という人なのであって、何がすごいって文庫2ページ分くらいの文章が読点だけでどんどん連なっていてしかもそれが全然飽きなくて面白いところなんだけども、今日読んだのは『彼女(たち)について私の知っている二、三の事柄』(朝日文庫)で、これは目白連作と通常呼ばれているらしいこの人の五部作の最後の作品らしいんだけども、五部作のどれを取っても、あらすじと言うほどのものも特になく、限られた登場人物が目白の一角で喋ったり酒を飲んだりものを考えたりするだけなのに、それはそれは面白いのです。

所謂文壇では真面目な批評の対象になるのかもしれんなぁ、と思われるところもふんだんにあるような気がするんだけど、そういう考えがまとまらないうちにまたすぐおかしなフレーズに行き当たってブフッと笑ってしまい、そしたら批評とかどうでもよくなってずんずん読んでしまい、しまいには、そこで終わるか?!と思うような唐突さで終わってしまう、お勧めの小説です。
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